【アニメ】パリピ孔明 元ネタ解説
アニメ『パリピ孔明』の三国志ネタなどの元ネタを解説していきます。
1話
泣いて馬謖を斬る
意味は以下のような感じです。
規律を保つため、個人的な思い入れは捨てて、違反者をきちんと処罰することのたとえ。
「泣いて馬謖を斬る」は故事成語になります。
故事成語とは「昔の出来事や古い書物に登場する話をもとにしてできた言葉」です。
故事が「昔の出来事」を意味します。
したがって、由来となったエピソードが存在します。
「泣いて馬謖を斬る」の由来
馬謖(ばしょく)とは孔明が可愛がっていた、孔明の腹心の部下でした。
孔明は街亭(がいてい)の戦いの要所の守りの指揮をこの馬謖に任せることに決めました。
この際、要所の守りにつかせる候補として、経験豊富な武将である魏延(ぎえん)や呉懿(ごい)が挙がっていましたが、孔明は周囲の反対を押しきって馬謖をこの要所の守りにつかせました。
この時なぜ、反対を押しきってまで馬謖を要所の守りにつかせたのかについてはいろいろな説がありますが、一つ紹介すると、
先程あげた魏延(ぎえん)と孔明は今回の戦いの基本戦略の面で対立していました。
そのため孔明は要所の守りを魏延につかせることをためらいました。
一方、もう一人の候補である呉懿(ごい)ですが、もし彼を選んだ場合、魏延より呉懿の方が優れていると判断したと思われる可能性があります。
魏延はプライドが高く、ともすれば孔明は恨まれてしまう可能性がありました。
こういった人事上の複雑な事情があり、結果として丸くおさまり、孔明の作戦の理解者でもある馬謖を選んだというものです。
こうして要所の守りを任されることになった馬謖ですが、孔明の命令に従わず、勝手な判断で指揮を取り、ボロ負けしてしまいます。
そして、責任を問われます。
この時、孔明はいくら愛弟子とはいえ、ひいきする訳にもいかず、軍の規律を守るため涙を流しながら処刑したというのが由来です。
三顧の礼
三顧の礼は、「目上の人が、人に仕事をお願いするとき何回も訪問するなどして礼儀をつくして頼むこと」という意味があります。
こちらも故事成語なので、由来となったエピソードがあります。
「三顧の礼」の由来
劉備(りゅうび)が孔明に、「私の軍師になってはくれぬか」と頼むにあたって三度も訪問した。という故事が由来です。
なぜ三度もたずねたのかというと、1度目と2度目は孔明が留守で会えなかったからです。
ここで重要なのは、
劉備という人物は皇帝の血筋をひくもので、とても高貴な身の上です。
そんな身分の高い人物が、当時、田舎の一庶民にすぎなかった孔明のもとをわざわざ自ら何度も訪ねていったという部分です。
普通ならわざわざ出向くのではなく、使いを出して孔明を呼びつけてもおかしくはありません。
これに孔明は感激し、劉備に仕える決心をしたと言われています。
2話
石兵八陣
石兵八陣は、夷陵(いりょう)の戦いで、孔明が使用した罠です。
正式な歴史書である『三国志』をもとに作られた中国の小説『三国志演義』に登場する架空の陣であるとされています。
ひとたび足を踏み入れれば、出ることは困難を極め、やがて死にいたるという恐るべきものです。
ちなみに夷陵(いりょう)の戦いは、劉備(りゅうび)が自ら指揮を取った戦いですが、相手方の陸遜(りくそん)の策によって大敗してしまいます。
陸遜は劉備の首を取るために追撃しますが、途中で、この孔明の仕掛けた石兵八陣によって追撃を諦めるしかなくなります。
そのおかげで劉備はなんとか助かることができました。
『三国志』の名場面の一つです。
3話
無中生有
無中生有(むちゅうしょうゆう)とは「無中に有(ゆう)を生ず」、すなわち「無いものをあるように見せかけ相手を油断させ、その隙突く」といった意味があります。
「無から有を生み出す」とも言い換えられます。
中国の兵法書である『兵法三十六計』の一節です。
パリピ孔明のアニメでは、機材トラブルを偽装して相手を油断させ、タイミングを見計らって一気に仕掛けるといった使い方がされていました。
本来は無いはず「機材トラブル」をあるように見せかけ相手の油断を誘ったわけです。
4話
水魚の交わり
水魚の交わりとは「非常に仲の良い関係であること」を意味します。
魚にとって水が絶対必要なように、お互い欠かすことができないほど親密な関係を表しています。
「水魚の交わり」の由来
劉備(りゅうび)は先ほど書いた「三顧の礼」のエピソードを経て、孔明を自分の補佐官に迎えることになるわけですが、それから劉備と孔明は毎日のように今後について語り合っていました。
しかし、そんな二人の関係を面白く思わないのが、昔から劉備に仕えていた部下達です。
とうとう我慢の限界。直接、劉備に訴えに出ます。
この時、部下達に向かって劉備は「水がなければ、魚は死んでしまうように、孔明がいなければ私も死んでしまうのだ」と言って説得したと言われています。
ここまで言われては、部下達もしぶしぶ納得するしかなかったのでした。
6話
能(よ)く敵人をして自ら至らしむるは、これを利すればなり
意味は「相手に利益になると思わせれば、敵であっても上手くおびき寄せることができる」。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」で有名な『孫氏』(通称:孫氏の兵法)に登場する一節です。
ちなみに三国志に登場する英雄の一人である、曹操(そうそう)が、この『孫氏』を再編纂したことで知られています。
そもそも、この『孫氏』という書物が成立したのが紀元前500年頃、すなわち今から約2500年ほど前であるとされています。
そのため、曹操の時代(約200年頃)には、『孫氏』が出来てから、すでに700年ほど経過しています。
その間、この『孫氏』に関して色々な解説書が出ていました。
それを整理し、わかりやすくまとめたのが曹操であるというわけです。
したがって、現代の私たちに馴染みのある「孫氏の兵法」とは、この時、曹操によって編纂されたものになります。
7話
燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)
「とるにたらない小物には偉大な人物の考えは理解できないものだ」という意味があります。
「燕雀(えんじゃく)」はスズメなどの小さな鳥を意味します。
「鴻鵠(こうこく)」にはハクチョウなどの大きな鳥の意味があります。「鴻鵠」は転じて、「偉大な人物(大物)」を意味します。
横山光輝『三国志』(通称:横山三国志)では、赤壁の戦いの戦い前の大舌戦、つまり降伏派vs交戦派の論戦の時に、孔明が次のセリフを言っています。
孔明「万里を駆ける大鵬(たいほう)の気持ちは小鳥にはわかりますまい」
大鵬とは「大きな鳥」という意味です。
大鳥の気持ちは小鳥には理解できないと言っているので、「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」と意味は同じです。
10話
「合肥を張遼が守っているくらいにはな」の意味
このセリフが登場するのは以下のシーンです。
孔明「オーナー ご安心を 本日2人は不在ですが私が100人分の働きをお見せしましょう」
オーナー「なるほどぉ そりゃ心強いなぁ
合肥を張遼が守っているくらいにはな」
孔明・オーナー「ムフフ ふふふふふ」
引用:アニメ『パリピ孔明』第10話 6:00〜
この「合肥を張遼が守る」の意味について解説していきます。
まず「合肥(がっぴ)」とは、将軍の張遼(ちょうりょう)が、曹操(そうそう)から守備を任された場所の地名です。
そこへ、孫権(そんけん)率いる10万の軍勢が攻めてました。
これに対し、張遼側の軍は7000人しかいませんでした。
張遼はこの中から、800人の精鋭部隊を率いて孫権を迎え撃ちました。
孫権10万vs張遼800人
その差は、ざっと計算して100倍以上。こんなの無謀すぎる…。
結果はどうなったのかというと、
張遼率いる800人は、孫権軍10万に対し壊滅的な打撃を与え、孫権側は大混乱に。
そして、孫権は一時撤退を余儀なくされてしまいます。
張遼恐るべし…!
これで、オーナーの言ったセリフ
「なるほどぉ そりゃ心強いなぁ
合肥を張遼が守っているくらいにはな」
の意味がよくわかります。
士、三日会わざれば刮目して見よ
「士たるもの別れて三日もすれば成長しているものであるから、刮目(かつもく)して見るべし」という意味があります。
「刮目」には、「目をこすってよく見る」という意味があることから、
「刮目して見よ」というのは、「三日前とはまた違った新たな目で見よ」ということです。
まとめると、
「士、三日会わざれば刮目して見よ」の意味は、
「士たるもの別れて三日もすれば成長しているものであるから、三日前とはまた違った新たな目で見なければならない」となります。
「士、三日会わざれば刮目して見よ」の由来
その昔、今から約1800年ほど前の中国に、呂蒙(りょもう)という将軍がいました。
呂蒙は、呉という国の孫権に仕えていました。
呂蒙は、もともと貧しい家の出身で、戦で手柄を立てて出世した将軍でした。
そのため、戦は強くとも教養がなかったため、いつも周りからそのことをからかわれていました。
そんな呂蒙を見かねた、孫権は呂蒙に教養を身につけることを進めます。
はじめのうちは渋っていた呂蒙ですが、しだいに勉学に本腰を入れ始め、メキメキと教養を身につけていきます。
そんな呂蒙の評判を聞きつけた、知識人で軍略家でもあった魯粛(ろしゅく)が呂蒙のもとへ訪れます。
この魯粛も、いぜん呂蒙が教養がないことをからかっていた一人でした。
魯粛は呂蒙の成長ぶりに、
「昔とはまるで別人のようではないか!」
と驚きます。
これに対し、呂蒙はこう答えます。
「士、三日会わざれば刮目して見よ」と。
12話
草船借箭の計(そうせんしゃくせんのけい)
第12話の中でオーナーが言っていた草船借箭の計ですが、
赤壁の戦いで孔明が3日で10万本の矢を用意した策のことを指します。
赤壁の戦いは、孔明の属する蜀と呉の連合軍7万が、曹操軍80万と戦った戦いです。
孔明の属する蜀と呉は同盟しているのですが、呉の軍師である周瑜(しゅうゆ)は孔明を恐れており、孔明を消そうをたくらみます。
そして孔明にたいして以下のような無理難題をふっかけます。
周瑜「10日で10万本の矢を用意せよ。用意できなければ、軍法にてらして貴様の首をはねる」
孔明「3日で用意して見せましょう」
そして、孔明は草船借箭の計を使って見事に10万本の矢を用意してみせます。
孔明の天才っぷりがよくわかるエピソードです。
サマータイムレンダの「レンダ」とは?
現在アニメが絶賛放送中の『サマータイムレンダ』ですが、見ていてふと疑問に思ったことがあります。
それは
「レンダ」って何?
ということです。
サマータイムはわかるけど、「レンダ」って、、、
結論からいうと、レンダとは「レンダリング」のことです。
レンダリングとは、「なんらかのデータにもとづいて画面に表示させる」といった意味があります。
ゲームをイメージするとわかりやすいです。
例えばスマホゲームでアクションゲームをするとします。
ジャンプボタンを押すとキャラクターが即座にジャンプし、攻撃ボタンを押すと即座に攻撃してくれます。
この時に使われているのが、レンダリングという技術です。
この場合、ユーザーがボタンを押したら瞬時に、その命令を実行し、画面に表示しています。
英語に直すと、renderingで、「表現、演出」といった意味があります。
<参考>
【インタビュー】『サマータイムレンダ』田中靖規「絶対に面白くなる確信があれば、最初の設定にはこだわらない」|コミスペ!
感想『鋼鉄都市』アシモフ ロボットが人間に似ている理由
アイザック・アシモフ『鋼鉄都市』(ハヤカワ文庫)を読み終えました。
ロボットと刑事のコンビが難事件に挑むという、SFとミステリーの融合が見事な作品です。
筆者はミステリー小説は好きですが、SFミステリを読むのははじめてだったので新鮮でした。
本作品では「ロボット工学」の話がよく登場します。
なかでも印象に残っているのが、なぜロボットが人間に似ていなければならないのか。という話です。
以下、引用します。
「しかし、なぜそのロボットが人間の格好をしてなければならないのです?」
「それは、人間の形態が、あらゆる意味において、最も理想的、実用的なかたちだからです。われわれは、特殊な分化成長をした動物ではありませんね、ミスタ・ベイリ。神経組織と、その他いくつかの些細な点を除けば。そこで、もし非常に多くの、さまざまな変った仕事も、すべて上手にやりこなすような設計をと望むならば、それは、人間の形態を措(お)いて他にないのです。しかもそれだけでなく、現在われわれの全技術は、すべて人間の形態に基づいてつくられています。たとえば自動車ひとつを例にとっても、その操縦装置は、人間の身体に付属した、適当な長さの四肢に___適当なタイプの関節によって組み合わされた、適当なサイズとかたちの脚と、手とによって、最も操作しやすいように設計されてあるでしょう。椅子とか、テーブルとか、あるいはナイフやフォークのようなごく簡単なものも、人間の尺寸の要求と、その機能のかたちとに適応するように作られている。ロボットに人間の形態をとらせることは、現代社会のあらゆる機具機械類を根本的に設計しなおすよりも、はるかに容易なことなのですよ」
アイザック・アシモフ『鋼鉄都市』(ハヤカワ文庫)p228~229
まとめると、現在のわれわれの全技術は、すべて人間の操作しやすいように作られている。自動車もそうだし、椅子やテーブル、ナイフやフォークも同じで、人間が使うことに最適化されている。こういった点から、ロボットに人間の形をさせることが都合が良いからです。
こういった、なぜロボットが人間の格好をしていなければならないのかといった議論は、初期のロボット工学に関する文献の中で、さかんに議論されていたと本書にありました。
本書には、今見てきたように本格的なロボットの話がよく登場するため、まったくその分野に詳しくない筆者でも、ロボットに興味がわいてくる本でした。
もちろんストーリーの面白さは折り紙つきです。ただ世界観を理解するのに少し時間がかかるタイプの本で、途中から一気に面白くなり、ついつい読みふけってしまいました。
なんと本書には続編があり、続編の『はだかの太陽』でも、本書と同じロボットと刑事の名コンビがまた登場するということで、楽しみです。
クロノスタシスの意味とは?わかりやすく解説【歌詞の意味を考察】
映画『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』の主題歌になっているBUMP OF CHICKENの曲「クロノスタシス」。
本記事では、この曲のタイトルになっているクロノスタシスという言葉の解説と、歌詞の意味についての考察を書いていきたいと思います。
クロノスタシスの意味とは?
クロノスタシスとは「ずっと動きづづけているはずの時計の針が一瞬だけ止まって見える現象」のことです。
秒針がチクチクと動いているアナログ時計に、ふと目を向けると、いつもより長い間秒針が止まっているように感じる現象と言い換えてもよいでしょう。
なぜこのような現象が起こるのでしょうか?
これは、脳が目で捉えた情報をどのように処理しているかが関係しています。
人間の眼球は何かを見ている時、常に動いていますが(スマホで文章を読むときもそうですね)、私たちはこの目の動きを意識することなく、物事を見ることができます。
例えば、カメラで写真を撮ろうと思った時、手ブレが起きることがありますが、
人間の目で、この「手ブレ」が起きないのはなぜなのでしょうか。
人間の目も動いているのでブレたり、不鮮明な映像が映し出されても不思議はないはずです。
でもそうはならないのは脳が、目が動いている間の情報を無視して、目の動きが止まった後の情報で、その隙間を埋め合わせているからです。
まとめると、クロノスタシスが起きるのは、時計にふと目を向けた時に、「目が動いた」という情報が無視されて、「止まった秒針を見た」という情報で、その無視された隙間を埋め合わせるためです。
考察
クロノスタシスの意味を知ったあとで、あらためて曲の歌詞を見てみると、時計や秒針といったキーワードが頻繁に登場することがわかりエモいなと思いました。
歌詞の意味ですが、個人的には大切な人を失ってしまった主人公が、懸命に前を向いて生きようとしている姿を描いているように感じました。
詳しく見ていきます。
もう一度ドアを開けるまで
ノルマで生き延びただけのような今日を
読まない手紙みたいに重ねて
また部屋を出る引用:BUMP OF CHICKEN「クロノスタシス」
この歌詞からは、大切な人を失ってしまい、日々をただ無気力に生きていた、もしくは廃人のようになってしまっている主人公の様子が読み取れます。
そして、
明け方 多分夢を見ていた
思い出そうとはしなかった
懐かしさが足跡みたいに
証拠として残っていたから引用:BUMP OF CHICKEN「クロノスタシス」
主人公は懐かしい夢を見ていたのでしょう。
それは大切な人との夢だったのだと思います。
飾られた古い絵画のように
秒針の止まった記憶の中
何回も聞いた 君の声が
しまっていた言葉を まだ 探している飾られた古い絵画のように
秒針の止まった記憶の中引用:BUMP OF CHICKEN「クロノスタシス」
この部分は大切な人を失ってしまった日から、日々の生活の彩りが失われ、まさしく止まったようになってしまったことを意味していると思います。
不意を突かれて思い出す
些細な偶然だけ 鍵にして
どこか似たくしゃみ 聞いただとか
匂いがした その程度で臆病で狡いから
忘れたふりをしなきゃ
逃げ出しそうで引用:BUMP OF CHICKEN「クロノスタシス」
この部分は、ふとした瞬間に、失った大切な人の面影を見いだしてしまい、つらいから忘れようとして目を背けようとする様子が読み取れます。
この街は居場所を隠している
仲間外れ達の行列
並んだままで待つ答えで
僕は僕を どう救える例えば未来 変えられるような
大それた力じゃなくていい
君のいない 世界の中で
息をする理由に応えたいこの街は居場所を隠している
仲間外れ達の行列
並んだままで待つ答えで
僕は僕を どう救える失くしたくないものがあったよ
帰りたい場所だってあったよ
君のいない 世界の中で
君といた昨日に応えたい引用:BUMP OF CHICKEN「クロノスタシス」
太字にした部分に着目してみると「僕は僕をどう救える」が2回、そして「息をする理由に応えたい」ときて「君といた昨日に応えたい」とあります。
この部分からは、なんとか前を向いて生きようとする主人公の懸命さが感じ取れました。
【はてなブログ】conoha wingで取得した独自ドメインを設定する方法
はてなブログproに切り替え後、ConoHa WING(コノハウイング)で独自ドメインを取得。
いざ独自ドメインを設定しようとしたら、、
ドメインの設定状況: エラー レコードが見つかりませんでした
ファ!?
この症状に悩まされ困っていましたが無事解決できたのでやり方を書いていきます。
手順としては、
①コノハウイングにログインして取得したドメインのDNS設定を行う
②はてなブログの詳細設定から独自ドメインを設定する
という流れになります。
では順番に解説していきます。
コノハウイングにログインしたら、1番左下の「DNS」をクリックします。
そして取得したドメインが表示されてなければ、右上の「+ドメイン」ボタンをクリック。
ドメインを入力して「保存」をクリックします。
そうすると、ドメインリストに今追加したドメインが表示されます。
今追加したドメインをクリックすると、なにやら色々表示されますが、右上の「えんぴつのアイコン」をクリックして編集画面を開きます。
そして、左下の「+」ボタンクリックします。
ここからはDNS設定を行って行きます。
まず、タイプが「A(通常)」が選択されていることを確認後、値の部分に以下の数値を入力します。そのままコピペでOKです。
【値の欄に以下の数字をコピペ】
13.230.115.161
13.115.18.61
1つ目の数値の入力が終えたら、同様の手順でもう一方も再び「+」を押して入力します。
「名称」と「TTL」の部分は空欄でOK。
最後は「保存」をクリックします。
ちなみに今入力した値は、以下のはてなブログの公式サイトに載っていますので心配な方は確認してください。
ここまで終えたら、あとははてなブログのダッシュボードを開き、設定 → 詳細設定を開き、独自ドメインを入力して一番下の「変更する」を押して完了です。
ちなみに私はこの時にも、まだエラーが出ていましたが、3時間くらいして確認したら以下のように有効になって反映されていました。
【Ubuntu】Chromeをインストールする方法
Ubuntu 20.04.4 LTSにてChromeをインストールしたのでやり方を紹介します。
まずは「Chrome」と検索するなどして、Google Chromeの公式サイトにアクセスします。
そしたら「Chromeをダウンロード」をクリック。
すると、以下のような画面が表示されるので
「64ビット .deb (Debian/Ubuntu 用)」が選択されていることを確認したら、「同意してインストール」をクリックします。
ダウンロードが完了したら、ターミナル(Ctrl + Alt + Tで開く)を開いて、以下のコマンドを順番に実行してください。
cd ダウンロード
sudo apt install -y ./google-chrome-stable_current_amd64.deb
「cd ダウンロード」の「ダウンロード」の部分は、ダウンロードしたファイルがもしダウンロード以外の場所にある場合は任意で変更してください。
補足
「sudo apt install」の後にある「-y」の意味について。
これにはインストール時に聞かれるYes or Noを省略する意味合いがあります。
詳しくは以下のページで解説がありました。
あとはインストール終了後、Chromeのアイコンが無事表示されたら完了です。
【uBlock origin】youtubeがエラーで見れない 対処法
最近、Firefoxでyoutubeにアクセスしようとしたら、以下のようなエラーメッセージが表示されるようになり頭を悩ませていました。
Chromeでも同じように表示されます。
エラーメッセージを引用しておきます。
正常に接続できませんでした
www.youtube.com への接続中にエラーが発生しました。
・このサイトが一時的に利用できなくなっていたり、サーバーの負荷が高すぎて接続できなくなっている可能性があります。しばらくしてから再度試してください。
・他のサイトも表示できない場合、コンピューターのネットワーク接続を確認してください。
・ファイアウォールやプロキシーでネットワークが保護されている場合、Firefox によるウェブアクセスが許可されているか確認してください。
環境はWindowsではなくUbuntu 20.04.4 LTSを使用しています。
もしやと思い、試しに広告ブロックプラグインであるuBlock Originをオフにしてみたら、解決しました。
Chrome(こちらにもuBlock Originをインストールして使っていました)で試しても同じでアクセスできるようになりました。
ただ、オフにすると広告が表示されてしまうので、いったんオフにした状態で動画を再生して、以下のように広告が表示された瞬間に動画を止めて、再び広告ブロックをオンにして広告をスキップするという荒技を使って対処しました。
まとめると、
①エラーが出たら、いったんuBlock Originをオフにする。
②youtubeにアクセスできたら、見たい動画を再生し、広告が流れたら一時停止する。
③再びuBlock Originをオンにすることで、広告がスキップされる。
です。
追記
再び同じエラーが出たのですが、上記の方法では解決できず…。
Wi-Fiの接続先を変更したら治りました。
詳しく説明すると、家のWi-Fiは5Gと2Gの2種類の電波が飛んでいるのですが、もともと2Gに繋げていたのを、もう一方の5Gにしました。
えぇ…まさかの自分の環境が原因だったのか…??よく分かりませんが治ったのでよしとします。
ビスマルク:ドイツ帝国を築いた政治外交術
『ビスマルク:ドイツ帝国を築いた政治外交術(中公新書) | 飯田洋介』という本を読みました。
この本は、ビスマルクの評伝(人物に対する批評と伝記を合わせたもの)です。
新書ということもあり、高校の世界史レベルの知識さえあれば読みやすい本だと思います。
本記事ではこの本を読んで、印象に残った点を感想をまじえつつ紹介していこうと思います。
ビスマルクは対象的な両親のもとに生まれた
ビスマルクの父は温厚で人のよい性格をした人物で、職業はユンカーと呼ばれる地主貴族でした。
一方で母は、美しい女性で頭脳明晰でありましたが、神経質で見栄っ張りで、あまり家庭的な女性とはいえなかったようです。
彼女は、代々学者を輩出する家の出身で、「官僚の世界」で育ちました。
こういった対照的な両親のもとで育ったことはビスマルクの人格形成に多大かつ深刻な影響を与えたと本書にあります。
破天荒な大学生時代
以下は大学時代のビスマルクの様子を表したものです。
大きな愛犬を従えては奇抜な服装で街を闊歩し、居酒屋で酒を呷り、借金を抱え、決闘や喧嘩に明け暮れるといった振舞いから、ゲッティンゲンでは名物学生の一人に数えられていた。
引用:飯田洋介『ビスマルク:ドイツ帝国を築いた政治外交術』(中公新書) p11
ゲッティンゲンとはビスマルクが当時通っていたゲッティンゲン大学のことです。
ビスマルクの親友であり、同じ大学に通っていたジョン・L・モトリーが『モートンの希望』というタイトルで、当時のビスマルクをモデルとした小説を書いています。
いつか機会があれば読んでみたいと思いました。
ビスマルクは『鉄血宰相』によって窮地に陥った
ビスマルクと聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは「鉄血宰相」という異名だと思います。
しかし、この「鉄血宰相」によってビスマルクは窮地に立たされることになったと聞いたら驚かれる方も多いのではないでしょうか。
事の経緯はこうです。
この「鉄血宰相」という呼び名は彼が宰相に就任した直後に行った演説の内容に由来します。
以下演説の一部を引用します。
現下の大問題が決せられるのは、演説や多数決によってではなく____これこそが一八四八年と一八四九年の大きな誤りでした____鉄と血によってなのであります。
引用:飯田洋介『ビスマルク:ドイツ帝国を築いた政治外交術』(中公新書)p96
そもそもビスマルクが宰相に就任することになった背景として、当時のプロイセン皇帝ヴィルヘルム1世と議会(プロイセン下院)の自由主義派の対立がありました。
議会との対立が袋小路に陥ったヴィルヘルム1世は、この窮地をなんとか打開するためにビスマルクを宰相に任命して、彼にすべてを任せる決心をしたのです。
そして、ビスマルクは議会で先程の演説を行ったのですが、彼が演説で主張したかったのは対立している自由主義派に妥協の用意があるということを示すことでした。
しかし、この「鉄と血によって」という印象的なフレーズが独り歩きし、世間を騒がせることになりました。
このフレーズは多くの人々に暴力的な支配を連想させたのです。
こうしてビスマルクは思わぬ形で、政権の座についた直後に苦境に陥ってしまいます。
さいごに
この本の前半部分までは、割と伝記色が強く面白く読めたのですが、ビスマルクが宰相に就任してからの中盤から後半にかけては政治の話が多くなり正直退屈でした。ですが、改めて振り返ってみると面白かった部分も多々あり読んでよかったと思えた本でした(読後感は良かったです)。